クルエラ

2021/5/31 吹替鑑賞

ネタバレだらけご注意

【見る前】

エマ・ストーンのポスタービジュアルに惚れた。目が素敵すぎる。

70’sパンクが流行の時代、ということは音楽もパンクロック的なものかもと期待。

ホーレスとジャスパーがイケメンだったりする?

クルエラはファッションの鬼になるんだろうか。
 

見る前の勝手にあらすじ説明

「ファッション界に憧れた夢いっぱいの女の子が渡る世間の鬼にいじめられてキレてパンクドロンジョ様になって、かつての上司やら同僚に復讐するダークサクセスストーリー」

【見た後】

「才気溢れる生まれつきのパンク少女が、最愛の母親と全てを失ったどん底からファミリーと共に駆け上がり、ファッションで自分の生き方を爆発させ、周りを欺き、熱狂させながら、血を争えない唯一の存在と対峙し火花を散らしファッションで殴り合いの喧嘩をする、パンクな血が全編に脈打つ女のバトルストーリー」

「設定・ファッション・音楽をこれでもか!と贅沢わがままに詰め込んだパンクディズニー映画」

★色々な映画要素がミックスしてファッショナブルな味がする映画

冒頭はバーズ・オブ・プレイ ハーレイクインの華麗なる覚醒である。

ハーレイよりジョーカーに近いかも。

コソ泥3人組になってから急にオーシャンズ。

バロネスのアシスタントになってからプラダを着た悪魔。

蛾の蛹と1番最後はサイコ映画感。私は羊たちの沈黙かな。

時々、構想初期のアナ雪。ほんとはエルサは今回のクルエラ的なキャラだったのかな。

「ハーレイクインの華麗なる覚醒」+「オーシャンズ」+「プラダを着た悪魔」+「構想初期アナ雪」+「何某かのサイコ映画」を超絶エマ・ストーンで割った映画である。

★エマ・ストーンの役作りがパないっす

エマ・ストーンが激ヤセ!!!ガリガリ猫背のクルエラがそこにいた。

でも何といってもこの人は目がすごいな。

昔、雑誌ELLEのビューティーページの表紙がエマ・ストーンで、切り抜きが今もあるけれど、

猫みたいな目のひとだなあと思ってとても印象的だった。当時は名前も知らなかったけど、やっぱすごい方だった。

★ジャスパーがほらイケメン

ルパンかお前は。ジャスパーがイケメン予想は大当たり。いいやつすぎる。

ドラァグ・クイーンの男の子も素敵。花江夏樹よ。

ホーレスがだんだんイケメンに見えてくる不思議。一番いいやつだよ。ダルメシアンズとテレビ一緒に観て「なんだお前らいいやつだな」って言ってた辺りから素敵に感じてたよ。

★衣装どうした、本気すぎるだろ

蛾の蛹ドレスは禍々しさがすごい。羊たちの沈黙感。

ゴミ収集車登場の古いコレクションドレスはゴミドレスがインパクトあったわ。

衣装がすごいな。アカデミー衣装賞ノミネートは確実でしょう。

衣装:ジェニー・ビーヴェン

これはマッドマックス怒りのデス・ロードも見てみなければ。これもおそ松でしか知らないからな。

★なんといっても音楽が熱すぎる

劇中歌が往年の名曲揃いでこれは楽しい。

リヴァティ・ロンドンへの初出勤シーンの曲、タイトル知らんけど聞いたことある。好き。

ニーナ・シモンの「feeling good」きたああああああ。渋すぎるだろ。

余談だが、ニーナ・シモンはD-lifeでコールドケースを見てた時にエンディングで流れた「奇妙な果実」が衝撃だった。すぐググって調べた。それがニーナ・シモンとの出会いだった。

火事場の「スマイル」がえげつない。色々あいまって「ジョーカー」感。

そして「come together」!!!!!!

そしてそして、吹替では知らなかったけど、エンディング「call me cruella」はフローレンス・アンド・ザ・マシーン!!!!

字幕で見てたら気づいて卒倒してたわ。

サントラ落とします。

P.S.すぐアマゾンミュージックで落としました。

★超絶母娘バトル

前半は、ありのままの自分を、他のみんなと同じに振舞うようにした育てのママがある意味悪者になってしまうのかも。ママの期待通りに生きようとして無理するエステラに、全世界の女の子が自分を重ねるのかもしれない。

でもバロネスが実の母親という事実を知ってしまうと、ママの教育は、バロネスから受け継ぐ性質が出てきて周りを不幸にしないように、エステラの幸せを守るためだったと分かる。ママ・・・。

母親と娘の関係がこれほどにこじれたディズニー映画は他にないんじゃないかと思う。

白雪姫の女王が実は本当の母親だった、っていう展開だよ。白雪姫も美貌で張り合おうとしてる勢いだよ。

自分を捨てた上に愛する育ての母親を殺した女が、自分の師匠で最大のライバルって、どんだけ設定詰め込んであるのか。

憧れた人が憎むべき仇でさらに生みの親なんて悲劇でしかないけど、お互いに流れるファッションの血を思いっきりぶつけて真っ向から対峙して対話できたことは、この関係の母娘からしたらある意味幸せな時間だったのかもしれない。

バロネスが出所してきた後の「クルエラ2バロネスの復讐」もぜひ見てみたい。

総じて、これは劇場でも見るっきゃないぜ!!

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